室町時代の始まり
1338年、足利尊氏は北朝の天皇によって征夷大将軍に任命されます。
ここから、15代将軍足利義昭が織田信長によって京都から追放されるまでを室町時代と呼びます。
初期の室町幕府
室町幕府が成立した頃は、南北朝の動乱真っ只中の時期でした。
そこで、室町幕府は守護を味方につけるため、守護にさまざまな権限を与えます。
その結果、守護大名は室町幕府にとって無視できない存在となりました。
3代将軍足利義満
そんな室町幕府を安定させたのが3代将軍の足利義満です。
義満は武力や朝廷の権威によって有力な守護大名を抑えるとともに、南北朝の合体を行って南北朝の動乱に終止符を打ちました。
さらに、日明貿易を行い、財政の安定を図ります。
こうして室町幕府は義満の時代に安定しました。
室町幕府の停滞
けれども、4代将軍足利義持以後、室町幕府の影響力は次第に低下していきます。
例えば、6代将軍足利義教は守護大名の赤松氏に暗殺されました。
また、8代将軍足利義政の頃には応仁の乱が起こりました。
この出来事は京都を焼け野原にしたのみならず、室町幕府の弱体化に拍車をかけました。
室町幕府の滅亡
その後、管領の細川氏の間で内紛が起こると、当事者たちが足利氏をそれぞれ将軍に擁立したため足利将軍家は分裂してしまいます。 中には暗殺される将軍もいました。
そうした中、足利義昭は織田信長の支援を受け、室町幕府第15代将軍となります。
ところが、畿内で勢力を拡大する信長と次第に利害が衝突するようになります。
その結果、足利義昭は信長によって京都から追放され、室町幕府は滅亡しました。